本日のとある1コマ ~どっかの車窓から~

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2006/08/07 (月)

くねくね木曽路に沿ってとろとろ走る列車の中で、旅行者風のおばちゃん2人が会話している。

「次のトンネルを抜けたとき、この方向に見えるからね!(←窓の外を指差しながら) ここでしか見れないから見逃しちゃいかんよ!!」
「(軽く頷いて、窓の外を凝視しているもう1人のおばちゃん…)」


このやりとりが少し気になって、私は「何が見えるんですか?」とその2人に尋ねてみた。


「“おんたけさん”よ。せっかくなんだから兄ちゃんも見ときんぬ!」(←ぬ??)

すると…、うちらの話を聞いていたおっさんがおもむろにデジカメを取り出し、シャッターチャンスをうかがいはじめた。それで、もしやと思って周囲を見渡してみると、すでにここ一帯の乗客の視線は、おばちゃんの指差し示す方に向けられているではないか!! なんだなんだこの一体感は!?…とか思ってるうちに、ついに列車がトンネルを抜けー……た!!! うお~(興奮、のあまり文章むっちゃくちゃ)


とそこに、地元の人らしき全身真っ黒な格好をしたおばさまが、ボソッと爆弾発言した。

「御嶽山の見えるのはもっと先(のポイント)よ…」


しゅんとする一同。


「はー? 知ってんのならもっと早よ教えんかい!」と皆が思った…かどうかそんなこと私は知らん(←無責任な)。だが、どことなく気落ちしたように見えた。それでも、この地元のおばさまが御嶽山の見えるポイントを詳しく説明すると、場に再び奇妙な一体感が戻ってきた! 唯一元に戻らなかったのは、おばちゃんのリーダーシップくらい。そしてそれは今や完全に、この“黒い地元のおばさま”が掌握していた…。


そしてしばらくして、おばさまの完璧なナビゲーションの下、待ちに待った瞬間が訪れた!!


が、

しかし、「見えた!」「おお…」などと感嘆の声を上げる者がいる中で、どれが御嶽山なのかまったくわからず、一人乗り遅れた私がそこにいた。一目見たらそれとわかるほど奇抜な形をした山だとばかり思っていたのに、私の目の前にはぱっと見5つくらい山があって、そのどれもがどこにでもありそうな平凡な山にしか見えなかったのである。あと、目の前にいるおばちゃんの頭がすんごい邪魔だった。


「ええー、どれ? 御嶽山どれすか~?」と情けない言葉を発する私に、

「あれよ、あの山よ。こんな形で、緑の森が…」と、カタカナの“ノ”のような形を左手を作りながら、おばちゃんたちが懸命に教えてくれるのだけど、そんな色や形をした山は取って捨てるほどあるわけで…。むしろ、「あれよ!」という身を乗り出すほどの懸命さが、私の視野をますます狭めていた。



で、結局、

私は御嶽山を発見することが出来なかった。でもそんなもの見えようが見えまいが今の私にとってはどうでもいいことで、今はただ次の目的地、膳所を目指すことが第一だった。ただ、おばちゃんたちに「良かったねえ」「どうだった?」と、同意と感想を求められたときには、さすがにここは見えたということにしとかんとやばいんちゃうか、という気になってしまって…。それで咄嗟に口走った言葉が



「とってもいい山でした」だった。(完)


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